今日は吉田さんの命日。
亡くなられてもう6年。早い、そんなに経った感触が無い。
思う事、言いたい事、さまざまあるけれど、全て黙してただ吉田さんの早すぎる死を悼む。
残念だ、とても・・・、どうしようもないけど。
何も追悼の文を書いてなかったので、場違いにもはなはだしいギャグをのっけてすいません。
◇◇◇ ◇◇◇
現代風パロ(T&A)
梅雨の晴れまの休日。
平日の朝8時にはとっくに出勤して不在のトレスが、
キッチンで朝食の用意をしている。
黒のチェック柄のコットンシャツに、デニムのパンツ。
小柄でどちらかといえば童顔のトレスはラフな格好をすると
一見大学生のように見える。
余分な脂肪は見事に無い引き締まった腰に黒いエプロンを巻いて、
2人分の朝食を作る手際の良さは平日に比べ、
若干のんびり料理を楽しんでいるようだ。
旬となってきた白桃を1ケース(大玉12個入り)
昨日購入したので、アベルの好物桃と生クリームに
ハチミツを加えたフルーツサンドウィッチを作り、
缶詰のポタージュを温める。
挽きたてのドリップコーヒーの深い香りが
キッチン中に漂って、そのうち寝室まで届くはずだ。
「とーーーれーーーーすーーーーうーーーっ」
コーヒーの匂いに目を覚ましたのか、
トレスの寝室からアベルのぐずる不機嫌な声が聞こえてくる。
寝起きの悪いアベルは目が覚めてから、
ベットを出るまで1時間以上かけるものぐさ者だ。
無視していると一体どんな動物が部屋にいるのか疑いたくなる奇声のブーイングを上げトレスに早く来るように癇癪を起こす。
トレスが休日だと分かっている朝だけ限定だから、アベルなりの甘え方なんだろう。
食事の用意があらかた終わったので、ため息を1つ付き、アベルの様子を見に寝室へ行く。
まだケットの中にすっぽりと包まって、目元だけ隙間から覗かせている。
いつまでもぐずぐず起きるでも寝るでもなくベットでごろごろする習慣の無いトレスには共感出来ない事の1つだ。
「もう9時近いぞ、食事も出来ているから起きろ」
「・・るさいなあ、トレスの所為でだるくて起きれねえ!なんかまだにトレスが入ってるみたいなの!」
もそもそモグラが這い出すように、銀色の頭がケットの中から現れる。
「みせてみろ、俺が診察してやろう」
「触るなっ、トレスのエロ診察には騙されないからな!」
素直にトレスの言いなりになって、触診とかいいながら寝台に押し倒された記憶がリアルによみがり、アベルは血色の悪い肌を白桃色に染めて怒り出す。
投げつけられた枕を受け止め、トレスの口元が釣りあがる。
「今朝はアベルの好きな桃とクリームのサンドウィッチを作ったから、一緒に食事にしないか?」
「わ、マジで桃? んーーー、しょうがねーから起きやるかあ・・・、こ、こらっ、ぎゅーって抱くな!」
ぱふっとケットの中から飛び出してきた白い半身を待ち構えていたように、抱き捕まえる。
窮屈さと照れから腕を振り上げ、トレスの胸で抵抗を試みるが、痩せた腕は見た目道理の非力で脆弱で、難なくアベルの痩身はベットの上へ押し倒された。
「いってえ・・・」
病的に痩せた腹部は薄い皮膚の下に肋骨の形状がくっきりと浮いている。
トレスの2倍は食べるのに、摂ったカロリーは一体どこへ消えているのか。
疑りたくなる細い身体だ。
そっと胸を撫でて、尖った顎を押さえて唇を塞ぐ。
「うーーー、トレスう・・・ふざけるなよ。俺、腰立たなくなっちゃうよ〜」
「心配しなくとも、キスしただけだ」
「だけ?」
疑り深い視線を向けるアベルの細い両腕を引っ張って、上体を起こす。
「コーヒーをカップに入れておくか?」
「うん!えへーー、ピーチクリームサンドか・・・うまそ!服着たらすぐ行くっ」
つづく
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